Author Archive
QRコードのサイズ
「QRコードのサイズ」って?
QRコードをいざ使用する時、どれくらいのサイズが適切なのでしょうか?ってよく質問を受けます。
1cm・・・?2cm?・・・3cm・・・? そもそもQRコードを使う時のサイズ(大きさ)って決まっているのでしょうか?
QRコードの開発元のデンソーウェーブは、1cm~3cmを推奨していると言われています(あくまで聞いた話ですが・・・)。 しかし、実際のところ同社は産業用での用途(在庫管理など)としての利用シーンを想定しています。つまり、同社製の専用端末リーダ(スキャナー)での利用を想定しています。
結局のところQRコードのサイズは、読み取り端末に依存します。われわれのようにカメラ付き携帯電話で利用する場合、それぞれの携帯電話キャリアの基準に沿ったサイズを考慮する必要があります。そうすると主な携帯電話キャリアの基準を満たすサイズは、1.6cm~ということになります(下記参照)。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3262054.html
http://panasonic.co.jp/pss/pstc/products/fileocr_l/qr_sample.html
ただ、実際には、1cmとか1.2cmとかで使用されていることも見受けられます。また、QRコード一辺のサイズだけが重要というわけでもないのです。なぜならQRコードのサイズは、セル(QRコードを構成する一つの四角い最少単位の領域)のサイズとQRコードのバージョンで決まります⇒詳細は、 デンソーウェーブのページへ
また、印刷の際には、セルのサイズを0.35mm未満にすると読み取りが悪くなると言われています。 印刷の際には、その辺をご注意されるとよいでしょう。印刷方式によっては、0.4mm~あった方が無難という人もいます。
具体的に、例えば、セルのサイズが0.4mmで、バージョン1の場合には、8.4mmのサイズになります。また、同じセルが0.4mmでもバージョンが10でしたら22.8mmにもなってしまいます。作成の段階で、ある程度セルのバージョンを把握しておくことも重要にはなります。
さらには、印字の話になるとプリンタヘッドのドット数や解像度などややこしい話になってきます。そこで話を簡単に戻しますと、「QRコードのサイズは、1.6cm~で、なおかつ、セルサイズが0.35mm~で出来るだけ大きいサイズでの利用を推奨します。」、といつもお答えしています。
また、PC(パソコン)などのモニター画面で利用される際にもいくつか注意点があります。例えば、画面の中央に大きく表示するのが、ベターといわれています。 これは、モニター画面から光が発しているためで、読み取る際に携帯電話カメラをかざす方向に対して逆行となってしまうため、携帯電話をモニターに近づけすぎると読み取りにくくなってしまいます。
サイズに関しては、モニター画面のサイズ、解像度、アスペクト比によっても異なりますので、一概に何ピクセルが良いということも言えないようです。 結論とすれば、できるだけ大きいサイズでモニター画面にあったサイズで使った方が良いということだけは言えそうです。通常のPC17インチのパソコンでしたら160ピクセルくらいあると読みやすくなります。もしくは、サイズをかえて2つ以上用意されるのが良いと思われます。
ところで、最近では、看板、ポスター、ビルの垂れ幕など、かなり大きなサイズで使われてきているようですが・・・読み取りは、大丈夫なのでしょうか?携帯電話にオートフォーカス機能が付き始めたので、QRの読み取りも以前より随分と楽になり、巨大なサイズでも読み取りができるようになりました。
しかし、世界は広いです。海外は、そんなもんじゃないです。 ミステリーサークルではないですが、地面にも描いてしまう壮大な計画もありました。QRコードではない別の2次元コードですが・・・
QRコードが普及したのは、なぜ?
QRコードって、どうして、またどうやって普及したんでしょうか?その普及に至る経緯を少し振り返ってみたいと思います。
近頃(といっても昨年の2007年くらいから)、雑誌、新聞、名刺、カタログ、広告チラシなど紙の印刷物、それ以外の看板やWebサイト上でもQRコードをよく見かけるようになってきました。現在の2次元コードの中で、もっとも普及しているがQRコードとなっていますが・・・いつの間にこれだけ普及したのでしょうか?そして、なぜ普及したのでしょうか?
1999年にJIS規格となった時からQRコードの利用に関する特許料がフリーとなり、その当時からすぐに普及を予想する人もいました。しかしながら、当初は普及とは程遠い、2次元コードそのものが認知なく、影の薄い存在でした。また、その当時、2次元コードといえばIBMなどを含め10種類以上の2次元コードの規格が乱立されていて、リーダーの精度、使用ライセンス、端末リーダー(H/W)の価格などが問題となっていて、思っていたほど普及が進みませんでした。
それでは、どうして、これほどまでに普及が進んだのでしょうか?それは、携帯電話に2次元コード(QRコード)のリーダーが搭載された2002年9月の秋頃から状況が一変するようになりました。 これを推進したのが、大手広告代理店とその関連企業、QRコードの開発元、そして端末メーカーS社でした。
それ以後、フリーペーパーや雑誌を中心に、QRコードが広がりはじめ、マーケットも急激に伸びるようになりました。商品識別用や流通・在庫管理にはオーバースペックだったQRコードがプロモーションなどの用途にも使えるということが認識されることになりました。
QRコードに記録できる情報量は1次元バーコードの数十倍にも達します。それを利用して、URLやメールアドレスなどを保存しておくことで、インタラクティブなコミュニケーション・ツール、クロスメディア・ツールとしての意味を持つようになったのです。
ちょうど世間では「写メール」という携帯電話のカメラ機能を利用する習慣が爆発的に流行っていた時です。それ以来Jフォン(現在のSoftBank)、ドコモ、auへと各キャリアでカメラ機能が搭載されるようになり、携帯電話には、バーコード(QRコード)リーダーが、標準で搭載されるようになりました。
ただ、その頃は、バーコード(QRコード)リーダーの精度が低く、実際に、なかなか読み取れなくてイライラしたことをよく憶えています。こういった問題が大幅に改善され、”かざす”程度で簡単に読み取りができるようになりました。またdocomoが積極的にQRコードの利用をプロモートしたことは、普及に大きな弾みをつけたのではないかと思います。
その背景として、当時デジタルカメラの普及の過渡期であったため、CCDやCMOSセンサーの性能が大幅に向上した、という技術的な要因もあります。新製品のたびに競って画素数が向上していき、「接写モード」や「マクロモード」、オートフォーカス、手ぶれ防止というような新しい機能が次々と追加され、撮
影対象との距離に関係なく、極めて至近距離でもきれいに撮影ができるようになったことが技術的な大きな土台となっています。
注目に値することは、QRコードが普及するにつれ、本来の用途である商品識別用や流通管理にも利用が広がってきていることです。その理由は、「トレーサビリティー」というニーズも大きかったと思われます。エコ、ロハスなど環境に対する意識の高まりや、食品の安心・安全性を確保したいニーズに応えるために、「トレーサビリティー」の実現が生鮮・加工食品の業界で声高に叫ばれるようになりました。
保存できる情報量乏しい1次元バーコードではトレーサビリティーは難しく、そのニーズに応えるため、QRコードが再度、取り上げられました。たとえば、食品パッケージにQRコードが貼付して、携帯電話のカメラでそれを読み取とり、URLが表示されて、その食品に関する詳細な情報(成分、カロリー、生産者、加工、レシピなど)をインターネットで閲覧するという用途です。古くは牛肉の問題から始まり、最近では餃子事件を機に生鮮・加工食品で広がり始めています。今では、スーパーに行けば、野菜、たまごなどの袋やパッケージに付いているので、どこでも見られるようになっています。
さらには、企業の業務向けにオフィスでも導入が一部で始まっています。たとえば、オフィス備品にQRコードを貼り付けることで管理したり、文書ファイルを簡単に管理できる管理支援システム、勤怠管理、帳票管理、複合機など様々な用途にも利用されています。といったように産業用途のほかにも色々な分野で広がり始めています。
一方、民生用途である携帯電話で活用するQRコードは、URLや空メールアドレスが中心となっています。 そのほか、名刺の情報を記録して、携帯電話のアドレス帳にそのまま登録できるという便利な活用方法もあります。また、クーポンやポイントなどとして活用している企業も出てきていますが、まだまだ少数のようです。
今後も新しい用途や使い方が出てきて、独自アプリケーションから簡単に利用できるようなることも予想され、企業の業務向けや個人の利用もさらに進むのではないかと予想されます。