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QRコードが普及したのは、なぜ?
QRコードって、どうして、またどうやって普及したんでしょうか?その普及に至る経緯を少し振り返ってみたいと思います。
近頃(といっても昨年の2007年くらいから)、雑誌、新聞、名刺、カタログ、広告チラシなど紙の印刷物、それ以外の看板やWebサイト上でもQRコードをよく見かけるようになってきました。現在の2次元コードの中で、もっとも普及しているがQRコードとなっていますが・・・いつの間にこれだけ普及したのでしょうか?そして、なぜ普及したのでしょうか?
1999年にJIS規格となった時からQRコードの利用に関する特許料がフリーとなり、その当時からすぐに普及を予想する人もいました。しかしながら、当初は普及とは程遠い、2次元コードそのものが認知なく、影の薄い存在でした。また、その当時、2次元コードといえばIBMなどを含め10種類以上の2次元コードの規格が乱立されていて、リーダーの精度、使用ライセンス、端末リーダー(H/W)の価格などが問題となっていて、思っていたほど普及が進みませんでした。
それでは、どうして、これほどまでに普及が進んだのでしょうか?それは、携帯電話に2次元コード(QRコード)のリーダーが搭載された2002年9月の秋頃から状況が一変するようになりました。 これを推進したのが、大手広告代理店とその関連企業、QRコードの開発元、そして端末メーカーS社でした。
それ以後、フリーペーパーや雑誌を中心に、QRコードが広がりはじめ、マーケットも急激に伸びるようになりました。商品識別用や流通・在庫管理にはオーバースペックだったQRコードがプロモーションなどの用途にも使えるということが認識されることになりました。
QRコードに記録できる情報量は1次元バーコードの数十倍にも達します。それを利用して、URLやメールアドレスなどを保存しておくことで、インタラクティブなコミュニケーション・ツール、クロスメディア・ツールとしての意味を持つようになったのです。
ちょうど世間では「写メール」という携帯電話のカメラ機能を利用する習慣が爆発的に流行っていた時です。それ以来Jフォン(現在のSoftBank)、ドコモ、auへと各キャリアでカメラ機能が搭載されるようになり、携帯電話には、バーコード(QRコード)リーダーが、標準で搭載されるようになりました。
ただ、その頃は、バーコード(QRコード)リーダーの精度が低く、実際に、なかなか読み取れなくてイライラしたことをよく憶えています。こういった問題が大幅に改善され、”かざす”程度で簡単に読み取りができるようになりました。またdocomoが積極的にQRコードの利用をプロモートしたことは、普及に大きな弾みをつけたのではないかと思います。
その背景として、当時デジタルカメラの普及の過渡期であったため、CCDやCMOSセンサーの性能が大幅に向上した、という技術的な要因もあります。新製品のたびに競って画素数が向上していき、「接写モード」や「マクロモード」、オートフォーカス、手ぶれ防止というような新しい機能が次々と追加され、撮
影対象との距離に関係なく、極めて至近距離でもきれいに撮影ができるようになったことが技術的な大きな土台となっています。
注目に値することは、QRコードが普及するにつれ、本来の用途である商品識別用や流通管理にも利用が広がってきていることです。その理由は、「トレーサビリティー」というニーズも大きかったと思われます。エコ、ロハスなど環境に対する意識の高まりや、食品の安心・安全性を確保したいニーズに応えるために、「トレーサビリティー」の実現が生鮮・加工食品の業界で声高に叫ばれるようになりました。
保存できる情報量乏しい1次元バーコードではトレーサビリティーは難しく、そのニーズに応えるため、QRコードが再度、取り上げられました。たとえば、食品パッケージにQRコードが貼付して、携帯電話のカメラでそれを読み取とり、URLが表示されて、その食品に関する詳細な情報(成分、カロリー、生産者、加工、レシピなど)をインターネットで閲覧するという用途です。古くは牛肉の問題から始まり、最近では餃子事件を機に生鮮・加工食品で広がり始めています。今では、スーパーに行けば、野菜、たまごなどの袋やパッケージに付いているので、どこでも見られるようになっています。
さらには、企業の業務向けにオフィスでも導入が一部で始まっています。たとえば、オフィス備品にQRコードを貼り付けることで管理したり、文書ファイルを簡単に管理できる管理支援システム、勤怠管理、帳票管理、複合機など様々な用途にも利用されています。といったように産業用途のほかにも色々な分野で広がり始めています。
一方、民生用途である携帯電話で活用するQRコードは、URLや空メールアドレスが中心となっています。 そのほか、名刺の情報を記録して、携帯電話のアドレス帳にそのまま登録できるという便利な活用方法もあります。また、クーポンやポイントなどとして活用している企業も出てきていますが、まだまだ少数のようです。
今後も新しい用途や使い方が出てきて、独自アプリケーションから簡単に利用できるようなることも予想され、企業の業務向けや個人の利用もさらに進むのではないかと予想されます。